筋電センサ信号の計測・記録システム

概要:筋電センサからの信号をマイコンで受け、その値をPCへ出力、値の保存を行うシステムの作製 2015年12月納品


 国立の医療機関より、筋電センサからの信号を観察しながら記録したいとのご依頼があり、信号の計測・記録システムを作製しました。

対象となる筋電センサ
 医療用に使用されている表面筋電計で、筋電図の積分値を出力します。

作製(作成)したもの
 筋電センサの出力を受けるコントローラと、コントローラからシリアル通信でデータを受け取り、表示・記録するソフトウェアを作製しました。コントローラのサイズは、50×30×75 mm(筋電センサ取り付け用の突起含まず)です。

コントローラ外観画像 前腕へ筋電センサを取り付けた場合の画像

上の写真は、筋電センサを接続したコントローラ(左)と、手関節の伸筋、屈筋(画面には映っていない側)へ筋電センサを取り付けた例(右)です。

詳細
 コントローラの動作に必要な電源はUSBケーブルからの給電でまかなっています。
 筋電センサからの出力をmbedマイコンのアナログ入力で受け、その値(0〜1)を0.1秒おきにPCへ送信します。ソフトウェアでは、送られてきた値を受け取って、描画領域に出力に応じた半径の半円を描き、筋電出力の大きさを視覚的にとらえやすいようにしています。筋電センサ2入力に対応しており、2つの筋電位を測定・表示できます。また、同時に計測開始からの時間と、その際の筋電出力の値をファイルに書き込み、保存します。csv形式で出力していますので、測定後にグラフの作成を行うことも容易です。

測定の様子:

 

 上の写真は、手関節の伸筋を収縮させた場合(左)と、屈筋を収縮させた場合(右)のものです。それぞれ異なる色で半円を描くようにしています。出力値が0の場合、半円は表示されず、1の場合に画面いっぱいに広がります。

その他
 XBeeS1を取り付ける基板を内蔵しており、閾値を超えるとデジタル信号を無線送信できます。受信側のXBeeS1を利用することで、モータドライバへの正転/逆転の信号を送信し、簡単なモータ制御などが可能です。


お問い合わせ
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